はじめまして。
和の専門店「小林宝林堂(こばやしほうりんどう)」でございます。
当店は昭和20年創業の日本橋にショールームを持つ、江戸指物、漆塗り家具、各地の漆器を扱う、和家具・漆器の専門店です。
一、私たちは、先代より受け継いだ日本の伝統文化である漆絵と江戸指物を後世に伝えるため、 作り手と心を合わせお客様の生活に潤いを与えさせて頂くため、逸品作りに努めます。
一、私たちは、人の喜びを我が喜びとし、お客様に喜んで頂くことを使命とした商道に徹し、 いかなる場合でも笑顔を忘れず前進し、社会に貢献する企業を目指します。
この理念のもと、お客様により良いお品物を提供できるよう、日々精進いたしております。長年、一流百貨店様や高級料理店様とのお取り引きもさせていただいており、 より多くのお客様に和食器の良さを実感して頂きたく、さまざまな商品をご用意しております。お客様のご要望から生まれた当店オリジナルの商品もございます。職人の妥協を許さない本物の仕事ぶりを是非お確かめ下さい。
粋な江戸っ子の象徴とも言うべき江戸指物。自然から取れる樹液を活用した漆塗り。日本の伝統工芸品として名高い会津漆器・木曽漆器など。これらの和家具が現代まで育まれてきた歴史の背景には、多くの職人たちの努力と良質な素材が得られる自然環境が存在しました。また、こうした和家具は家族で何世代も使うことができ、年数を重ねるごとに趣が増してくるのです。当ページでは、和家具の魅力あふれる伝統と歴史をご紹介します。
指物(さしもの)とは、釘などを一切使わずに板と板を組み合わせて作る家具のことをいいます。中でも、江戸時代に、武家や町人・商人の家庭用に作られた指物を江戸指物といいます。とくに江戸指物は、宮大工の流れをくみ、隠し蟻継ぎなどの高度な仕口を使い、組み上げた後組み手が見えない作りが多く用いられ,手を掛けたことをあえて隠す江戸っ子の粋の精神が生きています。桑や欅(けやき)、桐などを素材とし、美しい木目を最大限に活かし、高度な組み手を使うことにより、華奢に見えるが壊れにくい作りや、使い勝手の良さなど、機能面を重視してあるのも江戸指物の特徴といえます。
江戸指物が発達したのは、江戸時代、徳川幕府が全国から職人を江戸に呼び寄せ、住まわせたことから始まりました。職人が集まったことにより、江戸には神田、大工町、鍛冶町など様々な職人町が生まれ、江戸指物は庶民の家庭用家具として広く浸透していきました。こうした需要の増加により、江戸指物の技術は発展し、江戸初期には優れた産業の1つとして確立していました。
漆は、主にアジアに生息する漆の木の樹液を生成して作られます。漆は塗装として、また接着剤としてとても優れた性質を持っています。木材に塗った場合、虫食いや浸水を防ぎ、とても固い表面を作ることが出来ます。そして仕上げによれば、とても光沢のある美しい品物に作り上げることが出来ます。そして鉱物を入れ反応させる事により、美しい朱色や黒を作り上げます。漆黒(しっこく)という色は、漆でしか出せない美しい黒で、その昔ヨーロッパの貴族の間では宝石より珍重され人気があったとも言われています。また漆は何にでも塗れる塗料とされ、金属やガラスや革にも塗られ、昔は鎧や兜にも塗られ、鹿革に漆で模様を付けた印傳なども人気の商品です。また、最近の実験で抗菌作用も証明され、漆器の重要性も知られてきています。唯一漆器を使う文化を持っている日本人としては、先人から伝えられてきた、優れた漆の文化を、後世にも伝え残していかなくてはならないと感じます。
漆の歴史は古く、石器時代の木刀にも漆が使われていたとも言われています。近年、島根県松江市の夫手遺跡からは6,800年前の漆液容器が発見されたり、新潟県でも1997年に三島郡和島村の大武遺跡の縄文時代の地層から発見されたひも状の漆製品が6,600年前のものであることが判明しました。漆の歴史は最近発掘されているのが1万年前で、日本でも中国でも発見されているので、最低1万年の歴史を有すということです。古墳時代に入ると柩の内側に漆を塗り埋葬したり、武士が登場してくると鎧や刀の鞘にも漆が使われていました。長い歴史の中で、漆塗りの技術は熟練され、日本中に多くの産地をうみ出し、「輪島漆器」「会津漆器」「越前漆器」「山中漆器」「木曽漆器」などが有名で、産地ごとに特色を持ち、いろいろな名品をうみ出しています。漆塗りは職人が何度も漆を塗り重ね、数十回にもおよぶ工程を経て作られます。こうして、手間を惜しまず作られた漆塗りは長年使うと、表面の漆が透け、色が冴え、いっそう深みが増して見えるのです。私たちの祖先によりうみ出され発展し現在に引き継がれてきた漆塗りを、後世にもしっかりとつないでいかなくてはならないことだと思います。
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