ホーム>匠との出会い

匠との出会い

匠との出会い

江戸指物とは、江戸時代後期に派生した釘やのりを用いず板と板を組んで作られた家具のこと。

江戸指物とは、江戸時代後期に派生した釘やのりを用いず板と板を組んで作られた家具のこと。
その名の由来は、ほぞ(木材の接合部分をほぞ穴に指す、または物指しで計って作るという所からきているという。

指物の源流である京指物は、主に公家の人々が茶道具として重宝していたため、煌びやかなもの。

「指物の源流である京指物は、主に公家の人々が茶道具として重宝していたため、煌びやかなもの。しかし、江戸指物は武士や町人が使っていたので、シンプルで実用的なものが多いんですよ。」と言って江戸指物師井上善夫さんは完成したばかりの三つの引き出しを見せてくれた。キハダという木の紋様が、美しいデザインを描き、表面に塗られた漆によって艶やかな光を放っている。これが江戸指物の魅力 の一つだった。

そして、湿気や気温などに反応する木の動きまで計算された緻密な作りとなっている。

そして、湿気や気温などに反応する木の動きまで計算された緻密な作りとなっている。いちど組み合わされてしまえばたやすく外れることはない。細やかな技巧を凝らしていながら、ほぞの組み木は外からも中からも見えないのだ。一番手のかかるところをあえて隠してしまうという江戸っ子の粋であろう。

「ほぞの組み具合は硬すぎると割れるし、緩すぎると外れる。木の種類によってその具合は全く異なります。その感覚を会得するまで何年もかかりましたよ」と井上さんは笑いながらも、製図なしで軽々とほぞを彫り上げた。

「ほぞの組み具合は硬すぎると割れるし、緩すぎると外れる。木の種類によってその具合は全く異なります。その感覚を会得するまで何年もかかりましたよ」と井上さんは笑いながらも、製図なしで軽々とほぞを彫り上げた。その卓越した手さばきからは、長年の木との対話によって得られた経験が垣間見える。

木は江戸指物となってもなお呼吸をしている。それは量産品では決して感じることのできない味。

「木は江戸指物となってもなお呼吸をしている。それは量産品では決して感じることのできない味。
このような日本が誇れる伝統をたくさんの人に伝えていきたいですね」井上さんは最後にそう語ってくれた。

江戸指物とは、江戸時代後期に派生した釘やのりを用いず板と板を組んで作られた家具のこと。

 

ページ上部へ